逆子にカイロプラクティック?

[逆子とはどんな状態⁉︎]

逆子とは子宮内の胎児が下半身を子宮口の側に向けた胎位の状態のことを言います。

専門的には「逆子」ではなく「骨盤位」と言います。

逆子のままで自然分娩を行うと、産道に足や腕、肩などが引っかかり、出産までに時間がかかってしまうことがあります。

破水し出産が始まると、赤ちゃんは人間本来の肺を使った呼吸への移行準備を始めます。出産に時間がかかって頭部がいつまでも出ない状態が続くと、低酸素状態になって仮死状態や後遺症を引き起こす可能性が出てきます。

そのため、逆子がわかった場合は胎児の安全を優先して、帝王切開での出産となるケースがほとんどです。

[逆子の原因]

一般的に逆子の多くは原因が不明とされており、原因の分かっているものとしては、母体側の子宮の形の異常や大きな子宮筋腫があったり、低置胎盤や前置胎盤と言って胎盤の位置の問題が原因とされています。その為、逆子は胎児が自分で回転する動作を妨げられることにより生じるとされています。

[一般的な対処法]

*逆子体操

骨盤を緩め、赤ちゃんが動きやすい状態をつくり逆子を直す体操です。

*鍼灸治療

*外回転術

医師が妊婦さんのお腹の上から手によって、赤ちゃんの位置を「頭位」に変える外回転術。

逆子体操は「有効性は実証されておらず近年施工されなくなってきている」ということです。外回転術は緊急帝王切開になる危険性を秘めています。逆子を直す、つまり胎児に直接働きかける行為が外回転術です。胎児が自力で「自然に」頭位になれるようなきっかけをつくるのがカイロプラクティックです。

[カイロプラクティックアプローチ]

まずカイロプラクティックは、”骨をボキボキならすから怖い!”というイメージをお持ちの方もいると思います。”ボキボキ”するのがカイロプラクティックではありません。

逆子調整は、お腹を押すわけではありません。おしりを上にあげるわけでもありません。”ウェブスターテクニック”という、ICPA(国際カイロプラクティック小児協会)で認定された特別なカイロプラクティックの方法で優しく骨盤の位置を整えます。このテクニックは全米でも80%以上の成功率がありウェブスター・テクニックにより当院でも高い確率で逆子が戻ったという報告を受けています。

当院ではこのような相談をされたほとんどの方に骨盤(仙骨)にサブラクセーションが見つかり子宮を支える仙骨や靭帯の状態を改善することで逆子が戻るきっかけをつくります。

そして、逆子が戻ることは、帝王切開や骨盤位外回転術の実施、逆子での自然分娩などのリスクを回避するためにも重要だと考えます。

この調整法は、仙骨のアジャストメントし、お腹にある反射点へごく軽い刺激を加え、子宮に変化を起こさせるというシンプルな施術で、母子共にほとんど 負担がありません。

術後、1回~数回で「グルッ」と動くのをお母さんは体感されると報告を受けています。