[こんな経験ありませんか?]
□ 片方の背部や腰部の突出がある
□ 肩の高さの左右差、ウエストラインの左右非対称性がある
□ 肋骨の突出、乳房の形の左右差円背や 凹背がある
□ 呼吸がしにくい
□ 背部や腰部に痛みがある
せぼね(脊椎)が柱状につながった状態を脊柱といいます。ヒトの脊柱は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨で成り立っています。正常の脊柱は前あるいは後ろから見ると、ほぼまっすぐです。側弯症では脊柱が横(側方)に曲がり、多くの場合脊柱自体のねじれ(後方から見たらS字)を伴います。
側弯症が進行すると側弯変形による心理的ストレスの原因や腰痛や背部痛、肺活量の低下などの呼吸機能障害、まれに神経障害を伴うことがあります。国内での調査では発生頻度は1~2%程度で、女子に多くみられます。
脊柱側弯症は機能性側弯と構築性側弯に大別され、またその原因が明らかなものから、今なお不明なものがあります。
①機能性側弯
疼痛、姿勢、下肢長差などの原因による一時的な側弯状態で、弯曲は軽度で捻れを伴わず、その原因を取り除くことにより側弯は消失します。
②構築性側弯
脊椎のねじれを伴った脊柱の側方への弯曲であり、もとの正常の状態に戻らなくなった状態です。
このなかにはいまだ原因がわかっていない側弯症と、原因である病気がわかっている側弯症があります。
[現代医療での側弯症の治療]
側弯の原因や程度、年齢などによって異なります。
特発性側弯症で程度が軽い場合には、運動療法などで経過観察しますが、進行する場合には装具治療を行います。脊柱の成長期である思春期に悪化する場合が多いため、進行する場合は手術による矯正が必要になる場合がありますが原因に対しての治療ではないので結果的には根本解決には至りません。
[カイロプラクティックアプローチ]
アダムポジション(Adam’s Position)で機能性側弯と構築性側弯の確認。そして
x-ray(レントゲン)でRisser signを科学的に確認した上でこれ以上の進行があるのかないのかを確認し悩まれている方に説明致します。
カイロプラクティックでは機能性側弯や構築性側弯に対して直接背骨を真っ直ぐにするような目的ではアジャストメントは行いません。
大事な事は側弯がある脊柱の中で神経系に阻害があるかないかです。この神経系に阻害を取り除く事で脊柱のカーブの状態や筋肉のバランスなど自然に良い方向へと変化できる可能性を発揮します。
近代医療でも様々な疾患の多くが、原因不明であるとされています。しかしこの世の中全てに原因・結果があるはずです。そうだとすれば、上記の側弯症の原因となるものも必ずあるはずです。カイロプラクティックでは、その原因が、出産後または成長期に起こった脊柱複合サブラクセーションであると考えています。これからの医療は、症状・病状を診断し治療するのではなく、その原因となるものを早期発見し根本処置していくことが非常に重要です。
偉大な発明家、トーマス・エジソンはこう言い残しています。「未来のドクターは、投薬や手術などの手段を使わずに、患者の骨格構造に注目し、栄養や運動についての的確な指導をし、病気の原因解明と予防に注意を払うようになるだろう」と。