日本人の約半数が悩む顎関節症とは?

[こんな経験ありませんか?]
□大きく口を開けることができない
□口を開ける時や閉める時に音がする
□あくびをする時に開けるのが怖い
□顎が痛む
□噛み合わせに違和感がある
□口をあけると片方だけに顎先が傾く
□寝てるときの歯ぎしり、食いしばりがある。

食べる、喋る、呼吸で1日に4000回以上口を開け閉めしてると言われています。顎がうまく動かせなかったり、食事中に顎を動かすと痛んだりしたときは、顎関節症の恐れがあると言われ、「ガク」「カク」などの音がなる程度の軽い症状を含めると、日本人の約半数近くが発症するといわれています。また、医療機関に顎関節症で来院される患者さんは女性の方が多く、女性は男性のおよそ2~3倍になります。年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代が最も多いと言われています。なぜ女性の方が多いのか原因はわかっておらず、顎関節症のはそのままにしておけば酷くなることはあっても良くなることはありません。日常生活において必要不可欠の器官ですから、それに問題があれば、当然、生活に大きな支障をきたすわけです。多くの場合、頭痛、肩こり、目の疲れ、耳鳴りなどの症状も伴うことにもなります。

[一般的な治療法]

一般的に考えられる原因としては、歯の噛み合わせの問題、悪い姿勢、精神的ストレス、筋力不足、食生活などの生活習慣が関係しているのではないかと様々で、原因は明らかになっていません。顎関節症の治療は「歯」「顎関節」「それ以外」の何処を治療するかで3つに分けられます。また、歯を削るという行為は器具などを使い削ったり、抜いたり、被せたりなどを行いますので手術に分類します。初期段階で行われる負担を和らげる目的で行われる保存療法になります。「顎関節」にはホットパック、「歯」に対してはマウスピースです。「それ以外」としては痛み止め、筋弛緩剤などの処方です。
 マウスピースを身体の一部のようにずっと装着しますか?
痛み止めをずっと飲み続けますか?薬で一時的に症状は緩和されても根本的な改善には至りません。 顎関節症の対策として身体の内に意識を向けることが大切なのです。

そもそも顎の問題は身体の内からのシグナルです。身体のバランスが乱れていることを教えてくれる大切なシグナルです。カイロプラクティックでは身体の内に問題の根本原因が存在していると考え顎関節に対してアプローチしています。

[カイロプラクティック的アプローチ]

顎に症状がある場合すぐにそこを診るわけではありません。まず重要なことは顎関節を支配している神経系が正常に機能できているかできていないかです。解剖的には、顎関節を支配する神経は、頚椎(特に第1頚椎)から出てきます。つまり、この神経の出口の部分で何らかの問題があると、その神経は正常に機能しなくなり、それが顎関節に痛み、機能障害などの問題になります。その問題(サブラクセーション)を的確に(アジャストメント)し取り除くことで正常な神経の伝達があれば自己調整を発揮し本来の機能を取り戻すことができます。

またスポーツや交通事故などによる物理的ストレスによる顎関節のサブラクセーション(TMJ)もアジャストメントする必要性もあるかもしれません。顎関節は脊柱と同じく、身体のバランス維持や物理的衝撃の吸収など、「噛む・話す」以外に脳からの大切な情報を伝える神経を守っているため、その役割は非常に重要です。もしあなたの顎の違和感、痛みが、顎関節のサブラクセーションが原因だとすれば、的確なカイロプラクティック・ケアは、問題の根本解決につなるでしょう。